1.アニマルコミュニケーション
で、できる事

ー 現状と課題 ー

「家の子と、どんな話ができるの?」
動物たちと話す内容は様々、特別な話だけではないです。日常の些細なことから問題行動、そして飼い主のペットロスまで、動物たちはその時々の気持ちを伝えてくれます。

この章では、アニマルコミュニケーションの現状を紹介し、その課題を整理します。

ペットの気持ちが分かる? ー アニマルコミュニケーションで話せる4つのこと ー

私たちアニマルコミュニケーターは、犬や猫はもちろん、どんな種族の生き物とも、物理的な距離や空間に影響されることなく話をしてきました。

はじめに、動物たちがどんなことを話してくれたのか、事例を紹介します。

日常の何気ない会話からペットの気持ちを知る

ペットとの日常生活で起こる「ちょっと気になること」をリアルタイムで尋ねることができます。

事例①「こっちの服じゃない!あっちの服」
状況:愛犬に洋服を着せようとすると協力的ではない。「何?どうした?」と尋ねてみました。

【愛犬より】『きのう着た青い服がイイ。あれを着ると、お散歩仲間が「カッコイイネ」「似合ってるね」って褒めてくれるんだ』

【その後】 理由が分かり、本日、愛犬は青いジャンパーを着て、颯爽とお散歩に行きました。

事例②「ママだって私のお願い聞いてくれないよね」
状況:最近、愛猫が他の家族には愛想がよいのに、私には微妙に塩対応。「ママのお膝にも乗ってよ」とお願いしてみました。

【愛猫より】『パパもおばあちゃんもオヤツをくれるのに、ママだけくれない。だから、私もママのお願いは聞かないよ』

【その後】実は愛猫は獣医さんに言われてダイエット中でした。家族が内緒でオヤツをあげていたことが発覚しました。

ペットの問題行動の奥にある本音

「問題行動」は、その原因によって時間をかけて改善することと、一言のアドバイスで即座に改善することがあります。

事例③「分かっているんだけど・・・」
状況:お散歩中に犬を発見すると、吠える愛犬へ「静かにして」と話したところ。

【愛犬より】『分かってるよ、でも咄嗟に吠えちゃうんだよ』『止めようと思っても声が出ちゃう』

【その後】二人で対策を練って、時々失敗してションボリすることもありますが、またチャレンジしている最中です。

事例④「私もカッコいいでしょ」
状況:突然、人にも犬にも闇雲に吠えるようになり、ドッグカフェに行けなくなった愛犬へ「どうして急に吠える様になったの?」と尋ねると。

【愛犬より】誇らしげに『私もおっきい声で吠えれるよ!ママが、大きい犬が吠えた時「さすが大型犬はカッコイイネ」って言ってたでしょ』

【その後】吠える=カッコイイ、と勘違いしていました。誤解が解けて、また散歩の途中にふたりでドッグカフェに寄れるようになりました。

生命の誕生や、亡くなったペットとの対話

生死に関わる深いテーマでも、動物たちは彼らなりの純粋な視点を教えてくれます。

事例⑤「あの子が生まれた」
状況:亡くなった愛猫に「生きていた時に一番嬉しかったことは?」と尋ねました。

【愛猫より】『あの子(娘さん)が生まれてきた事。僕は、あの子が生まれるか生まれないかを、家族が話し合っていたのを聞いていた。ママのお腹の中に居たあの子と、産まれたら遊ぼうねと約束してた。産まれた時は、本当に嬉しかった』

【その後】愛猫は、老衰で歩けなくなった時も、娘が「頑張れ!」と言えば力を振り絞って立ち上がりました。二人は、生まれる前から親友でした。

事例⑥「もう雨の日は、嫌いじゃない」
状況:亡くなった愛犬に「雨の日が嫌いだったのは、何故?」と尋ねました。

【愛犬より】『もう雨の日は、嫌いじゃなくなったよ。だって、ママと最後に歩いたのが雨の日だったから。雨が降ると、ママと一緒に歩いたことを思い出して、暖かくなる』

【その後】 亡くなると分かっていたら、嫌いな雨の日に通院するんじゃなかったと後悔していた。でも、私の後悔の元は彼にとって「かけがえのない思い出」になっていました。

動物と話す専門家はどう探す? ー 目的別コミュニケーターの選び方 ー

アニマルコミュニケーションの存在を知り、「愛犬の気持ちを聞いてほしい」と検索すると、たくさんのコミュニケーターがいることに気が付かれると思います。

ここでは、何を基準にアニマルコミュニケーターを選んだら良いかを考えていきます。

セッションを受ける前の飼い主の準備

アニマルコミュニケーションは、ペットと飼い主がお互いの気持ちを理解し合う大切な時間です。アニマルコミュニケーターを探す前に、飼い主側で準備しておきたいポイントがあります。

依頼する前の準備3つのポイント

  • 目的を明確にする
    例えば「試してみたい」「理由を知りたい」「問題を解決したい」など
  • 質問をまとめる
    「1つの文につき聞きたいことは1つ」とシンプルにします。困っていることは具体的に
  • 動物の得意・不得意の質問を知る
    動物は思考が「現在・過去」に向かう質問が得意。「未来(明日どうする?など)」に向かう質問は苦手

アニマルコミュニケーターにセッションを依頼する前の準備については、こちらに詳しく書いていますので、ご参考にしてみてください。

依頼先(各メディア)の特徴と選び方

概ねメディアによってコミュニケーターの大まかな傾向があります。ここでは、その特徴をまとめました。

メディアなど目 的特徴とメリットデメリット
インスタ・ココナラちょっと試したい手軽で安価。勉強中の人も多く無料もある経験や実力に大きなばらつきがある
イベント会場ちょっと試したい
〜理由を知りたい
動物も含めて対面ででき、言葉以外のニュアンスも伝わる指定された会場へ出向く必要がある
web検索・ドックカフェ等理由を知りたい
〜問題解決したい
経験者が多く、信頼性が高い。実力者も多い料金設定にばらつきがある

上記のようなアニマルコミュニケーターが発信するメディア以外では、実際にセッションを受けたみた方の発信、感想や口コミなども参考になります。

「私も動物と話したい!」 ー 失敗しない講座・スクールの選び方 ー

アニマルコミュニケーターからペットの気持ちを聞いてもらい納得や感動があると、「自分も話せるようになりたい!」と次のステップへ進まれる方が多くいらっしゃいます。

ですが、「特別な能力ではない」「誰でもできる」という言葉に期待して受講したものの、実際には「話せなかった」という声もよく聞きます。

ここでは、自分に合った講座の選び方について考えていきたいと思います。

「アニマルコミュニケーションは誰でもできる」の事実

「本当に私でもできる?」
誰でもできると言われているアニマルコミュニケーションですが、できない方がいるのも現実です。ここでは、アニマルコミュニケーションができるようになる前提の3つのポイントをお伝えします。

動物と話せるようになるための3つのポイント

  • 「動物と話す」と決める
    まずは、アニマルコミュニケーションをすると決めることが重要。
  • 自分に適した「学ぶ場所」を選ぶ
    通信講座:知識を得たい人向け。安価。自己管理が必要
    オンライン講座: 気質が高い人向け。双方向。感覚指導ができない
    対面講座: 初心者向け。手厚いフィードバック。出向く必要がある
  • 「練習」する
    アニマルコミュニケーションは「数稽古」。講師や飼い主からフィードバックをもらう仕組みの中で練習を続けることが何より重要。

何かを習得するのと同様にアニマルコミュニケーションも「決めるー学ぶー練習する」のどれかが欠けていたり、間違っていると、できるようにはならないです。

受講料や講座の日数については、各団体のゴール設定やサービス内容によって異なるので、webサイトなどで確認されることをお勧めします。

講座内容の確認

「これって、妄想?」
アニマルコミュニケーションは「できている確証」が持ちづらく、「できない理由」は個別的です。ですので、少人数で個別的な対応をしている講座が確実です。

講座を選ぶ3つのポイント

  • 個別の感覚指導をしている
    アニマルコミュニケーションは感覚のコミュニケーションです。感覚の働きは個別的です。講師が受講生と感覚を共有して、一人一人の感覚の使い方の指導をします。
  • 実践練習ーフィードバックをしている
    アニマルコミュニケーションの習得は、語学学習と同様で、机上の学習より経験が重要です。実際に動物と話す実践と、講師のフィードバックで習得します。
  • 妄想・捏造チェックが学べる
    15年講座を開講していますが、妄想・捏造しなかった人は一人もいませんでした。人間の脳の特徴上、妄想・捏造は必ずするので、アニマルコミュニケーションと妄想・捏造チェックはセットです。

初期段階では個人の気質や能力が影響しますが、練習で補うことが可能です。全員に共通して必要なのは、特別な能力ではなく「持続力」です。

フォローアップ&スキルアップの体制

「結局、できなかった」
と言われる方の中には「話せる=日常会話」と思われている方が少なくなかったです。動物と顔を見合わせ「日常会話ができる」には、相応の練習が必要です。講座を選ぶときには、受講後のフォローアップ体制を確認してください。

フォローアップ体制3つのチェックポイント

  • 練習相手の動物の提供
    哺乳類だけでなく、鳥類、爬虫類など様々な生き物と、様々なテーマで話すと、上達が早いです。個人で練習相手の動物を探すのは難しいので、提供している団体を探すと良いです。
  • 定期的な練習会の開催
    グループで練習するメリットは、自分の思い込みに気づけることと、他人の話の組み立てを参考にできることです。講師の検証とフィードバックがあるので、スキルアップが促進されます。
  • アニマルコミュニケーター養成システム
    アニマルコミュニケーションを学ぶ途中で「誰かの役に立ちたい」と思う人が多いです。プロになるための演習や実習のプログラムがあるのか、確認しておくといいです。

日常会話レベルに到達するには、練習量(概ね20匹〜100匹程度の動物と話すこと)が大きく影響します。多くの講座の卒業時点の目標は、「2、3歳児程度の会話力」です。初期段階では個人の気質や能力が影響しますが、練習で補うことが可能です。全員に共通して必要なのは、特別な能力ではなく「持続力」です。

章まとめ ー アニマルコミュニケーションの現状と誰もが直面する壁 ー

本章では、現実に人と動物が話していること、そして動物と話すことは特別な事ではないことを紹介しました。この章の重要なポイントを振り返ってみます。

1. 動物たちと話せる内容のまとめ
日常の何気ない会話から、問題行動の理由、さらにはお空に還ったペットの気持ちまで、物理的な距離や時間に関係なく対話することができます。問題行動は動物なりの「最善の選択」であることが多く、理由を知り人間側の行動が解決の糸口になります。

2.コミュニケーターの選び方のまとめ
依頼する際は、自分の目的(ちょっと試したいのか、問題を解決したいのか)を明確にすることが大切です。目的によって、選ぶべき場所と相場が変わってきます。

3.講座・スクール選びのまとめ
アニマルコミュニケーションは特別な能力ではなく、正しいフィードバックを受けながら「練習(数稽古)」を継続することで誰でも身につけることができる技術です。

ですが、「言語が違うのに、どうして話せるの?」と疑問を持つ方は以前として少なくありません。

次章では、最初の疑問である「言語が違うのに、何故話せるのか」について、そのシステムや特徴を推論しながらお応えしていきたいと思います。